(感想)ネタバレ有り 「灯火の星」クリア後感想

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大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』(以下スマブラSP)のアドベンチャーモード「灯火の星」をやっとクリアしました。

予想外の大ボリューム・・・スマブラの一人用モードでまさかここまで時間を食われるとは思いませんでした。主にレジェンドクラスのスピリッツ取得が異様に難しかった(ザ・ボスとか)のがプレイ時間を伸ばした要因でしょう。歯ごたえのある難易度ですが、スキルツリーやスピリッツの編成を考えている時間は意外と楽しかったです。

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最終的なプレイ時間は24:45:44 達成率は98.69%

最後にバッドエンドを見るのと、恐らく取り逃したスピリッツが絶対あるはず......。あんな広いマップを駆け回るのはしんどいですが回収していきます。

 

というわけで感想を述べていきます。タイトルにもある通り、ネタバレ全開で感想を述べていきますので未クリアの方はご注意ください。

 

 

 

 

 

 

 

◯ ◯

 

 

 

 

 

 

光と闇の喧嘩の意味

「灯火の星」の物語は「光の化身キーラに襲われたファイター達の中で唯一生き残った主人公カービィさんがスピリッツを開放していきキーラをようやく撃退。と思ったら闇の化身ダースに襲われて光と闇の喧嘩に巻き込まれる」というもの。forに続きSPにおいても明確なストーリー描写は無い。様々な作品の原作再現がなされていることから、スマブラSPという「お祭り」を楽しんでもらいたいという意図が見える。

そのためプレイ中の印象は「勝手に光と闇の喧嘩に勝手に巻き込まれたなぁ」というもの。キーラとダースは最後まで喧嘩しており、最終決戦では互いの攻撃を誘導しそれぞれのコアに当てることが攻略の鍵となっている。ちょっと変わったラスボス戦ではあったが、これはこれで楽しかった。

2つの存在を倒すと、爆発の衝撃により世界が元通りになりスピリッツたちが光の螺旋となって光になっていく。スタッフロールを見終わると、キーラとダースのスピリッツが取得され、ファイターやマスターハンド達を支配していた存在が逆に支配されるという皮肉なエンディングである。

 

実はこの「灯火の星」の物語。主題歌である『命の灯火』の歌詞にまとまってある。 

 

とりどりの色たちがつむぐ 

炎の螺旋

 

果てしなく続いてく 
はるかから受け継いだ光

 

空が落ちたあの日 
目にしたのは

朽ちる明星か 尽きない宵闇か

 

 

永遠(とわ)に続くような 

しじまの中

無数の魂が 

ほのかな鼓動を打つ

 

命の灯火 

全ての人たち

吹き抜けてゆく風に 

身をゆだねたまま

 

生けるものが 

かすかな光を放ち消える

 

 

悠久の刻の中駆ける 

さだめと絆

 

とりどりの色たちがつむぐ 

炎の螺旋

果てしなく続いてく 

はるかから受け継いだ光

 

めぐる因果の中 

息が芽吹き

新たなる命が包む 

この大地で

 

戦い 交わる 

全ての人たち

立ち上がり踏み出して 

明日へ進みゆく

 

生けるものが 

かすかな光で織りなす星

悠久の彼方まで 

魂たちは歌う

 

とりどりの色たちがつむぐ 

炎の螺旋

 

果てしなく続いてく どこまでも流れゆく光 

 「朽ちる明星」はキーラ。「尽きない宵闇」はダースのこと。

「炎の螺旋」はエンディングでスピリッツたちが構成した螺旋であり、「どこまでも流れゆく光」となっている。

公式がネタバレをしているというか、もう全部言っちゃってる。

この点からも分かる通り、「灯火の星」の考察は重要ではなく、純粋にスピリッツを絡めた大乱闘を楽しんでくださいというメッセージであろう。「亜空の使者」のようなストーリーが無いことは少し残念だったが、このメッセージを感じ取ったあとは肩の力が抜け、気軽に楽しむことが出来た。

 

マスターハンド、参戦!!

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 非常に驚きだったのが最終決戦前、マスターハンドを操作して大乱闘出来たこと。この瞬間に立ち会ったとき、体は興奮し、心は泣いた。

まさに「お祭り」。64時代にストーリーモードをプレイしたとき何回も思ったであろう「マスターハンド操作したいな」という気分を何十年越しに達成できたのだ。DXでは裏技でマスターハンドを操作することができ、Xでは「裏技で使用できるぞ!」というネットのデマを何回見ただろうか。

もちろん滅茶苦茶楽しかった。ファイターをばったばったとふっ飛ばし、場外にふっ飛ばされないという安心感は何事にも代えがたい。まだ未クリアでこの記事を読んでる方はいますぐ進行を進めてもらいたい。マスターハンドを操作できることが「灯火の星」の最大の魅力であり、報われるだろう。

そしてこれからプレイしたい人に注意したいのは、絶対にセーブデータを複数作りなさい!!!クリアしてしまったらもう操作できないぞ!!!自分はこのミスをしました!!!!!!((泣))

 

・・・プレイアブル化するのだろうか?もししたら嬉しいが本当にスマブラ最終作というような気分になって少し悲しくなる。

 

「オレ曲セレクト」

個人的不満なのがこのクリア特典であるメニュー画面の「オレ曲セレクト」。少々うるさいなと思ってたメニュー画面の曲を変えられるというのは非常に嬉しい。

 

・・・が。

自分は一番やりこんだスマブラは「64」である。その64版スマブラのメニュー画面の曲が、なんとオレ曲セレクトに入っていない。

すっごく残念だ。クリア特典の情報を先にTwitterで目にしただけに、非常に楽しみして、「灯火の星」をプレイするモチベーションにしていたのだが・・・。

曲がすごく地味??とんでもない。自分はこの曲を聞くと異常に精神が落ち着く。「スマブラ版お経」みたいなものだ。スマブラに似つかわしくない静かで少し不気味な曲だが、まるで嵐の前の静けさのように感じる。大乱闘を選択し、ルールを選んで「VS START」を押すと、「バトオォォォォロイヤルゥゥゥゥ」というノリノリの声ともにキャラを選択する。どうだろう、すごくテンションが上がらないだろうか?

 

 

完全に懐古主義のめんどくさいおっさんのような主張だが、今作はシステム面においてどうにかならなかったのかと感じる場面が多い。(参考:スマブラSPレビュー 化け物の光と影)

サウンドテストにはしっかりと64メニュー画面の曲が入ってるため、サウンドテストで曲を再生したあとメニューに戻ればいい話ではあるが・・・うーん。

何か方法はないものだろうか、情報があれば無限にコメントやリプライで送ってきてください。

 

 

 

 

 

◯ ◯ ◯

 

 

 

 

まさに「お祭り」と呼べる今作。「全員参戦は奇跡です」という桜井さんの言う通り今回のスマブラは今この時間時代だからできたのであろう。「灯火の星長いしモチベが無くなったわ」という人に自分の感想が届けばとてもありがたい。個人的不満はあるが、最終決戦やマスターハンドを操作するのは非常に面白かったため、ぜひ最後までプレイしてもらいたいからだ。

発売前、「マルス理論」や「実質星のカービィ新作」と茶香されていた「灯火の星」。

しかしこの物語はファイター達だけの物語ではない。「戦い 交わる すべての人たち」とあるようにスマブラをプレイしている我々の物語でもあるのだ。